この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
相手方が子どもを連れて出ていき、離婚を請求してきました。調停が不調に終わり、相手方から裁判を起こされたので、自分だけでの解決は不可能だと判断し、相談をしました。本当は、親権が獲得したいですが、とにかく子どもと会いたいです。
解決への流れ
親権を取りたかったのですが、現実的には、なかなか厳しい状況でした。そこで、親権を主張しつつ、充実した面会交流をすることを目指しました。調査官調査を行って、子どもとの関係が悪くないことを明らかにし、子どもの気持ちを一番に考えて、充実した面会交流の必要性を主張をしました。 結果として、宿泊を伴う面会交流をはじめ、充実した面会交流の実現を内容とする、裁判上の和解をすることができました。
一般的には、宿泊を伴う面会交流は、親権者側からの同意が得られず、また、判決等によっては実現が難しいことが多い内容ですので、認められないことも多いです。しかし、子どもの意向を第一に考え、子どもが望むようにしてあげたいという思いを十分に主張することで、相手方の理解を得られ、結果として充実した面会交流を実現できることもあります。本件では、そのような当方の思いを相手方にくみ取って頂くことができたため、和解による円満な解決ができました。